てのひら工房への道 其の壱（java編）

既に各所でLinixZaurus単体での開発環境がいくつかそろってきてますが、今回はその中からJavaのセルフ開発環境をセットアップしてみたいと思います。

まずここを参考にしてSDK1.1.8のアーカイブに含まれるclasses.zipをZaurusにコピーします。場所はどこでもいいのですが、とりあえず/home/QtPalmtop/java/に置くことにしました。

これだけで、Javaアプリケーションのコンパイルが可能になります。

$ evm -cp /home/QtPalmtop/java/classes.zip sun.tools.javac.Main 〜.java

とterminalから入力することでJavaアプリケーションをコンパイルできます。簡単ですね。
次は環境変数の設定。.bashrc等に

export CLASSPATH=$CLASSPATH:/home/QtPalmtop/java/classes.zip

を付け加えることで、evmを呼び出す時のclasspath（-cpオプション）の指定が要らなくなります。つまり、

$ evm sun.tools.javac.Main 〜.java

でコンパイルが可能になる訳です。同様に.bashrc等に

alias javac='evm sun.tools.javac.Main'

とエリアスを張ることで

$ javac 〜.java

でコンパイルが可能になります。本来のJava開発環境ににだいぶ近づいてませんか？ ダウンロードしてきたclasses.zipには外にも便利なツールがいくつか含まれてるので、これも簡単に使えるようにしましょう。

alias javac='evm sun.tools.javac.Main'
alias javap='evm sun.tools.javap.JavaP'
alias javadoc='evm sun.tools.javadoc.Main'
alias jre='evm sun.tools.jre.Main'
alias java='evm'

上記のエリアスでjavac,javap,javadoc,jre,javaそれぞれのツールを使用するのと同様なことができるようになりました。それぞれのツールの詳しいことはWeb上にいくらでも転がってるのでそちらを参考にしてください。あとはjavacheckが動けば良いのですが、画面サイズがVGAでも小さかった上にインストールに失敗しました。^^; これが動けばかなりいい環境ができあがると思うのですが…。要追試ですね。

こうしてできあがった環境上でSLシリーズザウルス Javaプログラミングガイドの47ページ(ver2.0で)から掲載されているサンプルリスト(HelloJava.java)をZaurus上でコンパイル、実行してみました。ものは簡単ですが、こういうのが実際動くとやっぱ楽しいです。

他にも、sunのホームページにチュートリアルやサンプルが色々あるのでかたっぱしから入力してコンパイル実行してみてください。
この小さい端末だけでここまで完結できるのってそれだけで楽しいと思いませんか？